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 今シリーズはまさに下克上。A1級3人を含む8人が途中帰郷となり、低調機シリーズの中で好素性機を手にしたB級の乙津が予選1位。対して1着なしの神田は17位でギリギリ予選突破となった。準優勝戦で6号艇の神田は、1周1Mで後方にいながら、A1の佐々木康幸を2Mで抜き去り2着。今年3月に続き、児島で連続優出を果たした。優勝戦ではエンジン劣勢の上、ただ1人F持ち。最も不利な6コースで6番手Sでありながら、機力上位の乙津を道中で抜き去りデビュー初優勝。全てが神がかった勝利だった。通算6回目の優出で初Vを決めた神田は「1周2Mで乙津さんに抜かれてしまったが、2周1Mは体が勝手に動いた。無欲の勝利です。最後まで気が抜けず、ゴールしてから1M辺りで優勝したんだなと実感しました」と本人も驚きの優勝。「まだ自分はA級にもなったことがない選手。この喜びを両親に伝えたい。6回の内、2回優出して優勝できた児島は地元の次に好きな水面です」とレース後も緊張が解けず表情はカチカチ。表彰式後に愛知勢と岡山勢によって水神祭が行われ、後輩の上田健太が一緒に水面に飛び込んで祝福した。ボートレースは最後の最後まで何が起こるか分からない。改めてそう感じさせた衝撃の優勝戦だった。

 デビュー14年9カ月目、通算6回目の優出で初優勝を飾った神田達也

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