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 選手によって表彰式のファン層やムードは異なるが、突出しているのは茅原だ。5月以降、毎月地元を走り8月と9月の一般戦で優勝。茅原が走るレースは子どもたちの歓声で沸き、表彰式の最前列は端から端まで子どもたちがズラリ。色とりどりの茅原タオルを掲げる男の子、ハートのうちわを持つ女の子でぎゅうぎゅう詰め。ステージに茅原が登場すると「茅原さ~ん、ピースして下さい」とあっちもこっちもスマホで撮影。コレも今時だ。幼稚園生の男の子の「カヤちゃん、大好き~」には驚いた。十数年前から茅原は子どもに人気があった。当時の子どもたちはもう大人。36歳の茅原に新規の子どもファンがついているこの現象。アイドルとは違う。一人の男の子に魅力を聞くと「ターンがカッコいい」と答えてくれた。当然、アスリートとしての魅力がファンを惹きつける。でも、他の選手とは何か違う。茅原に熱狂する子どもたちを見て、大昔の自分の子ども時代を思い出した。あれだ!!戦隊ヒーローだ。私の時代は秘密戦隊ゴレンジャー。色は赤、青、黄、桃、緑。白レンジャーはいなかった。子どもたちにとって、茅原はさっそうと緑のスポーツカーに乗るヒーローなのだ。大歓声を贈る子どもたちは、茅原が話し出すと静かに耳を傾ける。「今年は本気の自分を見せる。グランプリをとることしか考えていない。その前に一つタイトルを取りたい」とグランプリVを見据えている。年末決戦まであと2カ月。子どもたちの夢を乗せ、茅原が走る、走る。黄金ヘルメット奪還へ、いざ出陣!!(児島ボート担当・野白由貴子)

 2月中国地区選で地元G1初制覇を飾り感無量の表情の茅原悠紀

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